「申込日」と「契約日」の違い
大相撲は子どもの頃からよく見ていて、特に千代の富士がお気に入りでした。
小さな体で巨大な小錦(巨大なのに小錦。。。)を投げつけるその姿に感動して、千代の富士ウォッチャーとなっていました。
彼の相撲の取り組みも大好きで、千代の富士の跡を継ぐ大横綱としての実績は周知のとおりです。
でも、彼はその家庭環境の複雑さから、洗脳疑惑やら親子・兄弟間の確執やらワイドショー的なお話が常にちらつき、かわいそうだと思っていましたが。。。でも、どうしちゃったんでしょうね。
一人暮らしブログとは全く関係ない話から始まり恐縮ですが、今日は契約のお話です。
初めて一人暮らしをされる方にはなかなかわかりずらい話ですが、「お部屋を申し込む」ことと「お部屋を契約する」ことは、イコールではないのです。
1.申込日と契約日
条件・物件とも申し分ないお部屋を見つけて、「入居します!」と宣言しても、すぐに自分の部屋として契約することはできません。
「入居審査」という貸主(オーナー)側の審査を受ける必要があり、この審査を通過して初めて、借主としてお部屋の契約をすることができます。
何を審査しているかと申しますと「この借主と契約をしても問題が発生しないかどうか」を確認しているわけです。
審査の内容はおおむね次の点を確認しています。
・家賃の支払い能力
・身なりや人柄
・物件との相性
「お部屋を申し込む」とは、借主側が「借りたい」という意思表示をすることです。
入居審査を経て、貸主側が「貸すよ」と意思表示をすることで、初めてお部屋の契約というステップに進むわけですね。
入居審査は早くて即日、遅くとも1週間程度で結果が判明します。
こういったわけで、「申込日」=「借りたいと意思表示した日」、「契約日」=「貸主、借主双方が条件に合意した日」という事になります。
2.賃料が発生する日は
では、賃料が発生する日はいつになるのでしょうか。
がちがちの原則論を申しますと、双方が条件に合意した日つまり「契約日」が賃料発生日と考えられますが、契約書を取り交わす際に特約を加えることで実情に応じて変更できます。
お部屋探しの基本的な流れは、
①契約を取り交わしてお部屋を確保
②引っ越し業者を手配
③引っ越し日を確定
④鍵の受け取り方法、受け取り日を確定
⑤新居へ入居する日を確定する流れになるかと思います。
現実的には④の鍵を受け取り日、つまり、実態上入居することが可能になる日を賃料発生日とすることが多く、契約書を作成する段階で不動産屋さんを通じて貸主側と調整することになります。
ちなみに、入居予定日をいつまで遅らせることができるかは、物件によっても温度差があり、貸主側で「契約日から〇日以内」と設定していることが多いです。
契約してから1か月以上たっても賃料が発生しない状況では、今度は貸主側が困ってしまいますから。
3.まとめ
簡単にまとめておくと次のとおりです。
申込日:お部屋を借りたいと宣言した日=入居審査を申し込んだ日
契約日:借主、貸主で契約条件に合意した日=契約書を取り交わした日
賃料発生日:新居の鍵を受け取る日
※実情に応じていつから賃料を発生させるかは契約書に盛り込む
こんな感じになります。