賃貸契約時の初期費用とその抑え方
突然ですが、私はハプニングが起こる旅番組が大好きです。
徳さんの路線バスで寄り道の旅も好きですが、蛭子さんの破滅的な行動で次の展開が読めないローカル路線バス乗り継ぎの旅も好きです。
何が言いたいかと言うと、痛々しい程の明るい笑顔を振りまいた太川陽介さんの記者会見の記事に、「路線バス不倫」って表題がついていて、なんか・・・違うって。
・・・今日のお題は、初期費用についてです。
新しいお部屋に住むまでには何かとお金がかかります。
気になるのは「家賃」や「管理費・共益費」かと思いますが、他にもわんさかと色々な名目でお金をむしり取ら・・・かかります。
少しでも費用を抑えて新居で生活するためにはどんなことができるのか。
初期費用には何があるのかとその抑え方をまとめてみました。
〇目次〇
1.新居を契約するのに必要な費用
2.新居で生活するまでに必要な費用
3.初期費用の抑え方
4.まとめ
1.新居を契約するのに必要な費用
初期費用は月額家賃の5~6倍くらいかかると言われています。
月額5万円の家賃であれば、25万円~30万円くらいです。
具体的に見ていくと、賃貸住宅の契約に当たっては、ざっと次のような名目で費用がかかります。(必ずしもすべて発生するわけではありませんよ。)
・敷金 ・・・預け金。退去時原状回復、未納賃料に充当後、残りを返金。
・礼金 ・・・大家さんへ支払う一時金。払ったら返ってきません。
・保証金 ・・・関西他地域で発生。敷金の代わりで預け金。
・日割り家賃・・・月の途中から入居する場合の家賃。発生有無は契約による。
・前家賃 ・・・賃貸物件は基本、家賃を先払いします。
・仲介手数料・・・お部屋を探した不動産屋の手数料になります。
・火災保険(家財保険)・・・火事でお部屋を損傷した場合の補償の掛け金。
・保証会社利用料・・・家賃等の滞納などのリスクを補償する保険の掛け金
・鍵交換費用・・・お部屋の鍵の交換代金。
敷金、礼金は1か月~2か月分が相場です。
鍵交換費用はそもそも借主が払うのか?って思われるかもしれません。
国土交通省が出しているガイドラインでは、「賃貸人が負担することが妥当」とされていますが特約が認められています。
入居条件には鍵交換費用を借主負担としていることが多いので、特約を結ぶことにより皆さん(借主側)が支払っているのです。
仲介手数料は必ずしも1か月分とは限りません。
しかし、家賃+消費税以上の金額を支払うことはありません。
保証会社利用料は保証人を立てれば不要の場合もありますが、現在は、保証人よりも保証会社の利用が条件のお部屋が多くなっています。
この他にも、入居時にルームクリーニング費用、殺菌・消毒費用、安心サポート(水漏れ等の対応)費用など、契約するお部屋によっては様々な初期費用がかかります。
さらに具体的に金額を入れてみましょう。
例えば、家賃7万円(敷/礼1か月)のお部屋に月の途中(15日間入居)から入居する場合
敷金 70,000円
礼金 70,000円
日割り家賃 33,870円 (31日計算で)
前家賃 70,000円
仲介手数料 75,600円 (借主から100%受領する場合)
火災保険 15,000円 (概算です。保険種類によって異なります。)
保証会社費用35,000円 (参考額です。家賃50%の契約種類です。)
鍵交換費用 16,200円
計 385.670円(税込)
前家賃とは、次月の家賃のことです。
物件にもよりますが、家賃は原則翌月分を支払うことが多いです。
12月に支払う家賃は1月分(翌月分)を支払うのです。
ざっとの計算ですが、月額家賃の5倍以上となりました。
この他にも「安心〇〇サポート」とか、「〇〇倶楽部」とか、よくわからない名目で費用を請求される場合があります。
2.新居で生活するまでに必要な費用
賃貸借契約以外に関する部分でもお金がかかります。
忘れてはいけないのは、「引っ越し費用」。
引っ越し費用の相場は季節や業者によって異なります。
3月などの異動、進学時期は引っ越しする人が多いこともあり、費用は高くなる傾向にあります。
余談ですが、私は3月末に急遽仕事の都合で引っ越しが決まり、引越社がまったくみつからないという状況を食らったことがあります。
聞いたことのない引っ越し業者が、深夜なら可能と言われ、夜逃げのような引っ越しを経験しました。
ちなみに、旧家を夜の11時出発、新家を午前3時に到着という引っ越しです。
・・・余談が長くなりましたが、単身者で荷物少な目オフシーズンでも引っ越し費用は4万~6万円程で検討しておいた方がよいと思います。
お引っ越しは、絶対に数社に見積もりを作成してもらい、条件や金額で比較検討することをおすすめします。
とはいえ、断るのって勇気がいるんですよね。。。
契約時費用 385.670円
引越代金 50,000円
計 435,670円
更には、生活備品類を購入する必要があります。
冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビ、テーブル、イス、ベッド、その他諸々。。。(下記、生活備品類の金額は概算です。)
引越代含む計 435,670円
冷蔵庫 18,000円(価格comで20L以下の安いもの)
電子レンジ 6,000円(機能の少ない安いもの)
洗濯機 20,000円(売れ筋の簡易乾燥機付き)
テレビ 15,000円(単身用で売れ筋の16インチ)
テーブル 7,000円(ローテーブル)
ベッド 18,000円(マットレス含む シングル)
その他諸々 30,000円(食器、洗剤、生活消耗品類をざっと)
合計 549,670円
まともに買うと結構かかりますね。。。Σ(・□・;)
最近は、某ネット通販を使えば、もっと安く抑えることもできます。
あくまでも参考金額として考えてください。
3.初期費用の抑え方
本題です。
生活備品類は家電量販店や激安スーパーなど安く抑える方法がありますが、契約時の初期費用も契約条件によって、安く抑えることも可能です。
・敷金、礼金に注目する
契約時の初期費用の計算の際に、かなりの割合を占めた敷金・礼金。
物件によっては、礼金が0円であったり、敷金が0円であったり、敷金・礼金ともに0円だったりする物件もあります。
敷金は、原状回復費用を差し引いて、残金が返金される可能性もありますので少し状況が異なりますが、一時金である礼金が0円という物件は、純粋に初期費用を抑えることができると考えてよいでしょう。
最近は借り手優位が続いています。
不動産屋の繁忙期以外にお部屋探しをする場合、特に4月以降は礼金を下げる交渉をしてみても良いと思います。
・フリーレント物件を探す
フリーレントとは入居してから1か月~2か月程度の家賃を無料にすることです。元々は商業ビルのテナント入居に見られたシステムです。
このような物件であれば、初期費用である、日割り・前家賃分の支払いを抑えることができます。
ただし、短期解約をする場合は、違約金としてフリーレントとして割り引いた家賃分を貸主側に支払わなければならないことが多いので注意が必要です。
・仲介手数料に注目する
仲介手数料は不動産屋さんのサービスに対する対価となります。
月額賃料の50%としている会社もありますし、時期によってはセールス期間を設けて仲介手数料無料とする会社もあります。
・家具、家電付きの物件を探す
引っ越し後の生活備品類の出費もかなりの費用となりました。
お部屋の中には、TV、テーブル・イス、ガスコンロなど、お部屋に備え付けの物件もあります。
家具・家電付きのお部屋にすれば、これらの費用を圧縮することができます。
特に単身赴任の社会人の方々にとっては、引っ越しの都度家電製品を購入するよりも、家具家電付きのお部屋を見つけた方が、明らかにコストを下げられたりします。
他人が使ったものは使えないという方は別ですが。
4.まとめ
初期費用を抑えて入居を促すシステムを採用している物件は以外に多いんです。
条件をしっかり確認し、不動産屋さんに初期費用いくらまでなら引っ越してもいいんだけど~みたいに目安を伝えると、その条件に見合った物件を提示してくれるので、話が早く進んだりしますよ。
少しでも安くお引っ越しができるといいですね。