東京一人暮らし賃貸研究ブログ

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賃貸アパートの一人暮らしで浴室乾燥機は必要か?

築浅の賃貸物件にはよく見かけるようになった浴室乾燥機。

色々とお客様にお話を聞くと、「無くてもいいけどあったらラッキー」程度に考えられているようで、そもそも、浴室乾燥機がどういった機能を持っているかにも興味がない方が多いように感じられます。

「浴室乾燥機?浴室で洗濯物を乾かすんでしょ?一人暮らしなら洗濯物少ないし、いらないっしょ?」と思う方もいらっしゃるのでは。。。

 

 

1.そもそも浴室乾燥機とは?

実は、浴室乾燥機は洗濯物を乾燥させることだけが目的じゃないのです。

そもそも浴室乾燥機とは、浴室を換気するための設備で、入浴後の浴室を素早く乾燥させ、黒カビなどの発生を抑えるという重要な機能があるのです。

この浴室を乾燥させる機能に加えて、入浴前にお風呂を暖める「暖房」機能と衣類を乾燥させる「乾燥」機能を併せ持たせた設備、これが現在主流となっている「浴室乾燥機(浴室暖房乾燥機)」なのです。

 

 

洗濯物を乾かす以前に、浴室を乾燥させるという大切な役割があるわけですね。

 

 

2.浴室乾燥機のメリット

 ①浴室のカビや結露の発生を抑えてくれます。

お部屋の間取り上、お風呂に窓をつけることができない物件もあります。

 

窓がないお風呂では、備え付けの換気扇で強制的に換気するのですが、換気にはもちろん時間がかかりますし、「換気扇が定期的に清掃されていない」、「お風呂のお湯を残している」などの理由で、換気能力の低下や多湿の状況が続くとどうしてもカビが発生します。

 

湿度の高さはカビ発生の第1の要因ですので、浴室乾燥機は常に快適な浴室を保つという意味で、とても便利な設備なのです。

 

②洗濯する日を気にしなくていい

 梅雨の時期や、花粉症、ぜんそく、気管支炎などで苦しんでおられる方は、天気予報などを気にしながら洗濯を行っていると思います。

洗濯物がたまってしまえば、否応なしに部屋干ししなければなりませんが、この部屋干しは、季節や部屋の状況で湿度が変化しますので、完全に乾燥しきらない場合はよくあります。

浴室乾燥機があれば、お風呂を乾燥室として利用でき、天候や時期を気にせず洗濯できます。

 

③その他にも

 ・天日干しのような洋服の日焼けがなく、色落ちしにくい
 ・ワイシャツなど生地が傷みにくく、しわになりにくい
 ・バルコニーに干しにくい下着など気にしなくてよい

乾燥機付きの洗濯機が今や主流となっていますが、Tシャツなどを乾燥機で乾燥させるとどうしてもしわくちゃになってしまいます。

また、女性にとっては洗濯・乾燥は気になるポイントではないでしょうか。

 

 3.気になる使用コスト

使いっぱなしにしなければ、それほど電気料金を圧迫するというものではありません。

 

浴室乾燥機には、電気式とガス式があります。

設備の種類にもよりますが、一般的にはガス式の方が立ち上がりが早く、暖房も乾燥も早いといわれています。

1℃暖めるランニングコストはガス式の方が電気式に比べ1/3程度です。

 

賃貸物件では設置済みのものを利用することになりますが、ランニングコストの高いと言われる電気式のものでも、乾燥「強」約150分の利用で消費電力約2.7kwh程度。

料金にして約70円程度です(諸条件は割愛いたします。利用は一例)。

 

 

4.1Rマンションがねらい目

洗濯物を乾燥させるというメリットだけが情報として先行している感がありますが、実はお風呂場の乾燥という目的も重要な目的である浴室乾燥機。

気に入った部屋のお風呂に窓が無かったり、カビに対してアレルギーなどをお持ちの方は、浴室乾燥機を効果的に利用すれば、快適な日常生活を送ることができるでしょう。

築浅の1Rマンションであれば、比較的お手頃な家賃の物件でも浴室乾燥機が設置されていることが多いです。

色々と探してみるのもよろしいのではないでしょうか。