賃貸物件でもカードキーの採用が増えている件
部屋探しの条件は家賃・立地・間取りに次いで防犯対策を重視される方、東京では特に多いですね。
ピッキングによる空き巣犯罪が一時期猛威を振るったので、「鍵」への対策が急がれた結果、賃貸物件でもピッキングされにくい鍵が採用されているのをみかけます。
ということで、今回は「カードキー」についてまとめています。
〇目次
- カードキーの仕組み
- カードキーのメリット
- カードキーの注意点
- まとめ
1.カードキーの仕組み
ビジネスホテルや大・中規模オフィスでは、もはや当たり前の仕組みになりつつありますね。
カードの形状や鍵の仕組みは様々ですが、ICチップを埋め込んだカードをかざす、又は挿入することで、鍵本体との情報の受け渡し⇒照合⇒開錠という流れのICキー鍵が一般的です。
賃貸物件では非接触型のかざすタイプが一般的で、大和ハウスグループさんの賃貸物件ではしばしば見かけます。
ちなみに、カードキーにクレジット機能をつけると、家賃の引落しができたりするそうです。
便利ですが、個人的にはクレジットカードはあまり都度財布から出したくは・・・
参考までに・・・
2.カードキーのメリット
カードキーには建物側のメリット、利用者側のメリットがあります。
建物側のメリットとしては、次のような点が挙げられます。
・錠前がないのでピッキングの被害にあいにくく、防犯性が高い。
・複製されにくいので、管理しやすい
・非接触式の場合は、かざすだけなので壊れにくい
カードと鍵本体で一体のシステムであるため、シリンダーキーのように、鍵の形を複製すれば合鍵ができるようなものではありません。
このため、複製されにくく、誰にどの鍵を渡しているのかが管理側で把握できることから、合鍵を使った不正な侵入などの被害を防ぐことができます。
このように、セキュリティ対策としてはカードキーのメリットは非常に効果が高いといえます。
また、利用者側のメリットとしては次のような点が挙げられます。
- 携帯しやすく、持ち運びに便利
- 施錠・開錠が簡単
- 紛失しても悪用されにくい
- 自動ロックの場合、鍵の閉め忘れがない
カードキーは、財布やカードケースに入れて持ち運び可能で、かさばらず、暗がりでも鍵穴を探す必要がありません。
また、紛失した場合でも鍵本体側のシステムで情報を削除すれば、以後利用できなくなるため、悪用されにくいという利点もあります。
紛失したものを発見した場合は、カード情報を登録しなおせばまた利用できるようになります。
さらに、自動で鍵が閉まるシステムであれば、鍵の閉め忘れもありません。
このようにカードキーは、貸主・管理者側にも、利用者側にもメリットのある設備です。
3.カードキーの注意点
便利の裏には不便が隠れているもので、注意しなければならない点もあります。
- 紛失しやすい
- カードの発行に手数料がかかる場合がある
- カードの交換や再発行の手続きに時間がかかる
- 破損等しやすい
財布やカードケースに入れて管理している場合、それらを落とすと家の鍵まで紛失することになります(この点は通常の鍵でもある意味同じかもしれません。)。
また、入居時やカード紛失に伴う再発行には手数料を支払うケースが多いです。
複製が作りにくいという防犯上の利点も、利用者側が当初受領した枚数と実際に利用する人数よりも少なく見積もっていた場合は、管理会社へ連絡の上、発行してもらわなければなりません。
この辺りは、通常の鍵であれば、合鍵をささっと作ればよいですが、カードキーの場合はそうはいきませんね。
管理会社が祝日や休日に即対応できないなど、早急な対応が難しいことも想定されます。
カードは丈夫に作られてはいますが、カバンの中で何か硬いものとぶつかったりなどして破損した場合は、IC情報を鍵本体と照合できなくなり、家の中に入れないという状況もあり得ます。
通常のシリンダーキーなどに比べると、初めて利用する方は、若干不安に感じるかもしれませんね。
4.まとめ
いくつか注意点もありますが、防犯面での効果が高く、簡単に施錠・開錠ができるので、個人的には、セキュリティを重視したお部屋探しをされる方にはおすすめできるシステムだと考えています。
住み替えなどで、通常のシリンダーキー利用者からカードキー利用者になる場合は、若干の戸惑いがあるかもしれませんが、紛失や破損リスクに注意をしていれば、特に問題はないと思います。