賃貸アパートの一人暮らしで浴室乾燥機は必要か?
築浅の賃貸物件にはよく見かけるようになった浴室乾燥機。
色々とお客様にお話を聞くと、「無くてもいいけどあったらラッキー」程度に考えられているようで、そもそも、浴室乾燥機がどういった機能を持っているかにも興味がない方が多いように感じられます。
「浴室乾燥機?浴室で洗濯物を乾かすんでしょ?一人暮らしなら洗濯物少ないし、いらないっしょ?」と思う方もいらっしゃるのでは。。。
1.そもそも浴室乾燥機とは?
実は、浴室乾燥機は洗濯物を乾燥させることだけが目的じゃないのです。
そもそも浴室乾燥機とは、浴室を換気するための設備で、入浴後の浴室を素早く乾燥させ、黒カビなどの発生を抑えるという重要な機能があるのです。
この浴室を乾燥させる機能に加えて、入浴前にお風呂を暖める「暖房」機能と衣類を乾燥させる「乾燥」機能を併せ持たせた設備、これが現在主流となっている「浴室乾燥機(浴室暖房乾燥機)」なのです。
洗濯物を乾かす以前に、浴室を乾燥させるという大切な役割があるわけですね。
2.浴室乾燥機のメリット
①浴室のカビや結露の発生を抑えてくれます。
お部屋の間取り上、お風呂に窓をつけることができない物件もあります。
窓がないお風呂では、備え付けの換気扇で強制的に換気するのですが、換気にはもちろん時間がかかりますし、「換気扇が定期的に清掃されていない」、「お風呂のお湯を残している」などの理由で、換気能力の低下や多湿の状況が続くとどうしてもカビが発生します。
湿度の高さはカビ発生の第1の要因ですので、浴室乾燥機は常に快適な浴室を保つという意味で、とても便利な設備なのです。
②洗濯する日を気にしなくていい
梅雨の時期や、花粉症、ぜんそく、気管支炎などで苦しんでおられる方は、天気予報などを気にしながら洗濯を行っていると思います。
洗濯物がたまってしまえば、否応なしに部屋干ししなければなりませんが、この部屋干しは、季節や部屋の状況で湿度が変化しますので、完全に乾燥しきらない場合はよくあります。
浴室乾燥機があれば、お風呂を乾燥室として利用でき、天候や時期を気にせず洗濯できます。
③その他にも
・天日干しのような洋服の日焼けがなく、色落ちしにくい
・ワイシャツなど生地が傷みにくく、しわになりにくい
・バルコニーに干しにくい下着など気にしなくてよい
乾燥機付きの洗濯機が今や主流となっていますが、Tシャツなどを乾燥機で乾燥させるとどうしてもしわくちゃになってしまいます。
また、女性にとっては洗濯・乾燥は気になるポイントではないでしょうか。
3.気になる使用コスト
使いっぱなしにしなければ、それほど電気料金を圧迫するというものではありません。
浴室乾燥機には、電気式とガス式があります。
設備の種類にもよりますが、一般的にはガス式の方が立ち上がりが早く、暖房も乾燥も早いといわれています。
1℃暖めるランニングコストはガス式の方が電気式に比べ1/3程度です。
賃貸物件では設置済みのものを利用することになりますが、ランニングコストの高いと言われる電気式のものでも、乾燥「強」約150分の利用で消費電力約2.7kwh程度。
料金にして約70円程度です(諸条件は割愛いたします。利用は一例)。
4.1Rマンションがねらい目
洗濯物を乾燥させるというメリットだけが情報として先行している感がありますが、実はお風呂場の乾燥という目的も重要な目的である浴室乾燥機。
気に入った部屋のお風呂に窓が無かったり、カビに対してアレルギーなどをお持ちの方は、浴室乾燥機を効果的に利用すれば、快適な日常生活を送ることができるでしょう。
築浅の1Rマンションであれば、比較的お手頃な家賃の物件でも浴室乾燥機が設置されていることが多いです。
色々と探してみるのもよろしいのではないでしょうか。
駅近物件を選ぶ時はデメリットを知って借りるべき!
気が付いたらブログの更新も滞っていました。。。(;^ω^)
繁忙期は内見などバタつくこともありましたが、結果が伴わず当社は低空飛行を続けています。
閑散期に入り、賃貸仲介以外の活動を進めていかなければなりませんが、競売関係に突っ込んでいくことを決めましたので、またそのあたりの情報を少しずつ書きためていきたいと思います。
今回のお部屋探しのお話は「駅近物件」についてです。
まず、「駅近く」の定義ですが、これは明確にはなっていません。
おそらく、徒歩1分~5分程度であれば、どんな方も「近いね」と思うでしょう。
駅から近いことで享受できるメリットには次のようなものがあります。
- 通勤通学がラク
- 駅前なので夜道が明るくて安心
- 商業施設が充実していて買い物がラク
- 銀行、郵便局、市役所などが集まっていて生活環境が整っている
電車で通勤、通学をしている方にとっては、夏の暑い日や大雨の日に何十分もかけて歩くのは嫌でしょう。
また、女性にとっては、夜に駅から離れてしばらく歩き続けるのは、防犯上不安な点がありますよね。
では、表題で言う「デメリット」とは、どんなことがあるというのでしょうか。
1.うるさい
・線路に近いため電車が移動する際の音や警笛などが響く可能性があります。
・商業施設が多いと夜遅くまで人の声が響くことがあります。特に居酒屋などお酒が絡むお店が多い場合、深夜でも大声が聞こえる場合があります。
・駅周辺の交通量が多い場合、車の音が朝早くから夜遅くまで聞こえる可能性があります。
2.あぶない
・駅までの道沿いにお部屋がある場合は特に、日中から深夜まで人通りが絶えないことともあり、バルコニーが道路側にある場合、覗かれるかもしれないという不安が生まれやすい。
・人が多く集まるので事件、事故、犯罪が発生しやすい。
3.いろいろ面倒
・交通量が多いと排気ガスの心配もあります。洗濯物を外に干しにくい場合もありますので注意が必要です。
・営業が多い。チラシのポスティングが多い。
・ごみが落ちている。ポイ捨てが多い。
・自家用車を購入した際、駐車場が探しにくい。
・家の前を不法駐輪する人がいる。
これらのデメリットは必ずしも全ての駅に当てはまるものではありません。
駅の乗降者数によっても大きく影響しますし、駅前の環境も自治体の取り組みなどにより、静かできれいで落ち着いた環境である場所ももちろん多いです。
注意が必要なのは、駅近くが飲み屋街になっている場合、深夜の騒音や入学シーズンになると道路のいたるところに汚物が見られるなどの事例がみられます。
デメリットを回避するには、駅近物件の周辺の状況を確認するだけでなく、駅周辺の環境も自分の目で見ておくことが重要です。
主要幹線道路から少し脇道に入るだけでも、車の音は静かになります。
オートロックなどの設備が整っていた方が良いのかなど、不動産屋さんと相談しながら、慎重に決めるのが良いでしょう。
傘を忘れても雨に濡れないくらいに近い場所は、駅周辺の雰囲気をしっかりと確認しておくのが良いですね。
内見の時に見ておくべきポイントは5つ。
昨日(1月31日)は皆既月食でした。
関東地方は天気も良く、しっかりと皆既月食を眺めることができましたが、一部の地域では雲に隠れて見えなかったところもあるようですね。。。
幻想的な風景を玄関から眺め続けていたら、知らない間に飼い猫が飛び出していて、その後30分近隣を探す羽目になってしまいました・・・*1
さてさて、今回は内見のお話です。
最近では新居となる賃貸物件を見ないで即契約する方も増えているようです。
動画で部屋の様子を知ることができるようになったことも要因の一つかもしれませんね。
しかし、実際にお部屋を見た場合、部屋の空気感、コンセントの位置、広さの感覚など、写真や動画ではわからなかった部分が見えてくるので、内見はまだまだ重要だと私は思っています。
今回は、納得のいくお部屋を見つけるために、内見時に見ておくべきところをピックアップしてご紹介します。
1.廊下やエントランスなどの共用部を確認する
廊下やエントランスにごみや私物が無造作に置かれている場合は要注意です。
共用部の管理が行き届いていない場合、その物件を管理する管理会社が機能していない可能性があります。
管理会社が機能していないと、実際に住み始めてから何か問題が発生した場合に管理会社に問い合わせしても、何かにつけて引き延ばされたり、対応してもらえないこともありえます。
管理会社が丁寧に掃除や管理を行っている物件は、築年数が古くても建物に問題が発生しにくく、実際に何か問題が発生しても即座に対応してくれるでしょう。
2.コンセントの数や位置をチェック!
今や家電製品に囲まれて生活しているといっても過言ではありません。
そのため、お部屋のレイアウトを検討する上でもコンセントの数と位置は把握しておきくのがベスト。
特にキッチンは冷蔵庫・電子レンジ・炊飯ジャーの位置が決まりますので、どの場所にいくつのコンセントがあるかはしっかり確認しておく必要があります。
寝室になる場所は携帯が充電できる位置を把握しておくのが良いです。
寝る前までスマホを触ることも多いでしょうから、ベッドと携帯の充電できる位置は近くにあるのが理想的です。
3.ブレーカーから電気容量を確認!
家電製品のつながりで、ブレーカーから電気容量を確認しておくことも大切です。
特にエアコン・電子レンジ・ドライヤーの3点セットは高い電気容量を必要とするため、同時に使うとブレーカーが落ちることがあります。
一人暮らし向けのお部屋の場合、20Aの場合がしばしば見られますが、30Aあれば通常の生活に支障はありませんので、内見時にどの程度の許容量があるのか、確認しておきましょう。
4.窓からの景色と方角は絶対確認!
南向きの賃貸物件だからといって必ずしも日当たり良好とは限りません。
隣がマンションだった場合、視界を遮られて日当たりが悪かった・・・なんてことはよくあります。
逆に、遮るものがないために少し離れたマンションから部屋の中が丸見えになり、プライバシーが守られない場合もあります。
窓から見える景色から、遮る建物がないか、のぞかれる可能性がないか、日当たりが良いかを確認しておきましょう。
採光面は南向きが理想ですが、東向きであれば朝から日差しが差し込みますので、早朝しっかり目覚めたい方は理想です。
西向きは西日が当たりますので、冬は夜でも比較的温かいお部屋で過ごすことができます。
5.大型家電運べる?玄関、廊下の幅を確認!
玄関の幅、玄関からリビングへ至る廊下などの幅を確認しておくと、家電製品を揃える際に役に立ちます。
新しい部屋を借りたら、お気に入りのソファを買いたいと思っていても、リビングに至るまでの部分に広さや幅がなければ、居室内に運べないという事もあり得ます。
ワンルームや1Kなどオーソドックスな間取りの場合は気にする必要はありませんが、少々間取りが変わっている場合は、内見時にお部屋の採寸をしておくと後々便利です。
以上、内見時に見ておきたい5か所をまとめておきました。
内見することを強調する理由は、物件の状況を確認するためだけでなく、レイアウトをどうするかがイメージしやすくなるためでもあります。
ここにテレビを置いて、ここにソファを置いて、ここを寝室にして。。。など、具体的に考えながら見ていくと、そのお部屋の長所と短所を把握しやすくなります。
たくさん物件を見ていると、どれが良いか分からなくなってくる時があります。
迷わないポイントはレイアウトをどうするかイメージすることです。
後悔しないお部屋選びをしましょうね。
*1:+_+
賃貸アパートの入居審査は金・職・人が重要?!
関東地方は1月22日昼から夜にかけてドカ雪。
最近の天気予報は優秀ですね。お昼前頃から雪がちらつき、3時頃にピークに・・・と言ってましたがばっちり当たってました。
不動産屋の店前が雪で埋まることほど恥ずかしいことはないので、22日の夜から隣近所含めて雪かきしておいたおかげで、今日(23日)の雪かきは結構楽に終わらせちゃいました。
近所は高齢の方が多く大変そうでした。この際全部やってあげたかったけど、残念ながら、ヘルニア持ちの私はすでに腰が重いのです。
これはやばし・・・。
当社も小さいながらぽつぽつとお仕事のお問い合わせをいただいています。
先日、入居審査について質問があったので、今回はこの入居審査についてまとめて置こうと思います。
最近は保証会社の審査が通過すれば、貸主審査はスルーパスといった物件も多くなりましたが、前提としては大家さんがOKとなって、初めて賃貸借契約の締結が進むのです。
〇目次
1.入居審査の審査内容
2.無職の人は審査に通過しないのか
3.身なりや人柄は重要
4.物件との相性
5.まとめ
1.入居審査の審査内容
お気に入りのお部屋が見つかり申込みを行っても、すぐに契約ができるわけではありません。契約の前に「入居審査」があり、借主はこの審査をクリアしなければ契約には至りません。
入居審査では「貸主側がこの借主と契約しても問題ないか」を審査するものです。
貸主側としては、良好な関係を構築できる相手と契約しておかないと、後の賃貸経営にマイナスになってしまいますので、契約前にこのような審査を行っているわけです。
入居審査の内容は物件によって、また、審査者によっても異なりますが、おおよそ次の点になります。
・家賃の支払能力
・身なりや人柄
・物件との相性
家賃の支払いが滞る、近隣の住人に迷惑をかけそうな人は、この審査の段階で落とされてしまいます。
審査は即日に結果が判明する物件もありますが、遅くともおおよそ1週間程度で結果が出ます。
2.無職の人は審査に通過しないのか
家賃の支払能力の審査方法は、主に「職業」と「収入」です。
「職業」に関しては、継続的に安定した収入を見込める公務員や大手企業の正社員などは審査に通過しやすいです。
職業や収入以外には、勤続年数などを見られる場合もあります。
フリーターや派遣社員の方でも、安定的な収入を見込める場合は基本的に問題はありません。
ただし、収入が不安定であったり、家賃を支払えるだけの収入ではないと判断された場合は、厳しい審査結果となる可能性が高いので注意が必要です。
では、無職の場合はどうでしょうか。
条件付きですが、認められる物件もあります。
年金などの収入がある場合や、就職先が決まりそうな場合、家賃の支払いに支障がない程度の預貯金がある場合などです。
また、生活保護を受けている場合でも、物件によっては相談可能な物件もあります。
このような物件はある程度限られているため、不動産屋へ正直に相談していただくのが良いでしょう。
3.身なりや人柄は重要
貸主や管理会社が入居審査を行う場合は身なりや人柄も重視されます。
横柄な態度や攻撃的な口調、周囲を威圧する人などは、入居後に近隣の住民に迷惑をかける恐れがあると判断されます。
管理会社にとっては、近隣からのクレームに発展することは避けたいですし、貸主側にとっても、別の借主が出て行ってしまう状況にはなりたくないものです。
お部屋の貸し借りは、貸主・借主対等な関係で契約をします。
良好な関係を構築する努力をしない借主と判断されてしまえば、申込の段階でお断りされてしまいますので注意が必要です。
また、申込みの内容に嘘があったり、質問に対して誠実に回答しない場合も審査が厳しくなります。
4.物件との相性
物件には、単身者向けのお部屋だったり、ファミリー向けだったり、それぞれ特徴があります。
最近は1LDKの広めのお部屋がファミリーに人気が出てきていたりしますが、単身者を優先して入居させている物件もあります。
このような、ご家族で入居を希望したとしても単身者向けの物件だったりしてミスマッチが発生してしまうような場合に入居を断られることがあります。
逆にファミリー向けの物件に単身での入居を希望した場合でも、同様の事態になるケースもあります。
5.まとめ
入居審査は結果だけが通知され、審査に落ちた場合の理由などは知らされないことが大半です。
貸主側の苦い経験を踏まえて「かくかくしかじかな特徴の入居者は審査を通さない」としている場合もありますので、入居審査はある意味、運としか言いようがありません。
空室が長期間続いている物件は、申し込みが入るのを首を長くして待っています。
このような物件は、「家賃滞納」、「クレーマー」、「周辺に迷惑をかけそう」といった3大問題点がなさそうであれば、入居OKの可能性が高くなります。
職や収入で審査に落ちている方は、しばらく募集が続いている物件を狙ってみるのも良いかもしれませんよ。
ペット不可の賃貸アパートでペット飼ったらどうなっちゃうの~?
「激レアさんを連れてきた」って番組ご存知でしょうか。
激レアな体験をした人を連れてきて、その状況をアナウンサーの弘中ちゃんが説明してくれる(?)番組です。
その説明方法も、広中ちゃんお手製の工作などが出てきたりと、何かと色々な愉しみ方がある番組ですが、その激レア体験が何といっても想像の斜め上を行っており、凄い。
・13歳で家を飛び出したら、そのまま飛び出しっぱなしで43年間も行方不明だった人。
・ふつうの布団職人なのに独学でめちゃくちゃ速い走り方を開発し、オリンピック選手を育てた人
・雪崩に巻き込まれて子ども4人と一緒に車ごと埋もれ58時間閉じ込められたが、見事生還した美人女将
・有名なコンクールで優勝しヨーロッパの貴族たちの前で演奏を行っていた世界的バイオリニストだけど、居酒屋『鳥貴族』を貴族が集まるサロンと勘違いして面接を受けてしまい、そのままバイトして鶏肉を仕込んでいた人。
などなど。
世の中って、いろんな生き方をしていいんだ・・・と思う、稀有な番組です。
ご存知ない方は、(東京の場合)月曜夜23:15分 テレビ朝日でやっていますので、ぜひ見てみてください!
あっ、ちなみに私はテレビ朝日の回し者でも何でもありません。。。
■仔猫は神である。。。
自然と毎週火曜日にこのブログを更新することになっていますが、今回はペット問題について。
ペット不可の物件でペット飼っちゃう人って結構多いんですよね。
ばれないからOK!( ー`дー´)キリッ
って、言う人もいらっしゃいますが、退去する時に絶対ばれます。
特に不動産会社の中でも管理業務を主体にされている方は、退去時立ち合いなどで部屋に入った瞬間、あっ、これペット飼ってたな・・・というのが、ちょっとした臭い、部屋の雰囲気で分かります。
借主は、ずっと当たり前のように生活していたからわからないことが、業者はすぐわかっちゃうんですよね。
当然、契約条項違反ですので、搾り取る業者は原状回復費用をしっかり・がっつり借主に請求してきます。
では、入居しているときにばれちゃったりしたらどうなるのでしょう。
1.ペットを手放すように催告される
比較的優しい貸主さん、不動産会社さんの場合、まずは注意喚起されます。
そもそも、ペットの飼育可否は賃貸物件の契約条件の中でも、重要な項目の一つです。
貸主(オーナー)側では、鳴き声や走り回るなどによる音の問題、ひっかく、爪とぎなどによる物件の損傷の問題、スプレーやおしっこなどによる臭いの問題など、賃貸物件の価値を下げてしまわないように、入居の際に、契約で飼育しないことを借主と確約しあうわけです。
鳴き声の問題は特に近隣住民に迷惑を掛けますので、近隣からのクレームは管理会社にすぐ伝わっちゃいます。
ちなみに、犬よりも鳴き声が小さい猫であっても夜など意外に音が響きますし、仔猫が親を呼ぶ声やえさを求める声、発情期の鳴き声は、壁を隔ててもよく聞こえたりしますよ。
2.退去勧告される
強いクレームを受けたり、貸主さんや管理会社が強硬に出る場合は退去勧告がなされます。特に、物件に強い思い入れがある貸主さんだった場合や、空室がでてもすぐ埋まる物件などは、管理会社も借主さんに対して強く出てくることが考えられます。
そもそも、アパートの他の住民との兼ね合いもあって、元々ペット不可の物件を、後からペット可にすることは、ほぼありません(もちろん可能性はゼロではありません)。
手放すことを拒否すれば、当然契約義務違反になりますので、「契約を守れないなら退去してもらうしかありませんね」と、出ていくように言われちゃいます。
ただし、貸主側も強制的に即退去させることはできませんので、管理会社を通して、じわりじわりと退去についての話し合いを行っていくか、もめれば裁判沙汰になります。
3.退去費用の清算が大変。。。
大半のペット可の物件は、通常の敷金にプラス1か月分上乗せすることと、その上乗せ分の敷金は退去時償却(しょうきゃく)と言って、借主側には返さないことを前提に契約を締結することが多いです。
この費用は、通常の退去時の原状回復費用の他の、ペットのにおいを消す、柱や床の傷を直すなどの、特別なクリーニング代などに費やされます。
ペットの臭いを消すのには意外に大掛かりな清掃が必要だったりします。
契約条文や物件、管理会社や貸主側の対応にもよりますが、ペット不可の物件でペットを飼育していた場合は、敷金以上の原状回復費用が請求されることは覚悟しておく必要があります。
なお、悪質だと判断された場合は、裁判沙汰となり貸主側から損害賠償請求の訴えを起こされる可能性もゼロではありません。
管理業者もここぞとばかりに、多額の費用を請求してくることも考えられますので注意が必要です。
4.まとめ
結局、ペット不可の物件でペットを飼育し始めることは、どんな理由があってもやらない方が得策です。のっぴきならない事情(どんな事例があるかわかりませんが。。。)がある場合には、無断で飼育する前に、まずは管理会社へ連絡しましょう。
ひょっとして、万が一に、場合によっては、契約変更により、対応していただける貸主さんもいるかもしれません。
どうしても自分で飼育する必要がある場合は、ペット飼育可能な賃貸物件へ引っ越すことが後々苦しまなくてすみます。
ペット可の物件は限られていますが、ゼロではありませんからね。
検索サイトで好条件の物件を逃さないためには条件を緩めて検索することが大事です!
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
気づけば成人式も終わり、1月も9日が終わろうとしています。
本当にあっという間ですね。
成人式といえば、例の晴れ着の会社の倒産話。
倒産するにしても成人式の日よりももっと前に対応していれば。。。と強く思います。
最悪の事態を引き起こした責任は、マスコミが全力で追い込むと思いますので、逃げている社長もいずれは引きずり出されることでしょう。
で、2018年しょっぱなのブログは、検索サイトの効率的な使い方について、まとめておこうと思います。
SUUMOやHOMES、アットホームなど無数にある検索サイトには、将来暮らすことになるかもしれない物件達が無数に取り込まれています。
条件を絞っていくとキュルキュルと数字が減っていく様は見ていて大変心地が良い・・・のは私だけでしょうか。
バス・トイレ別で、ウォークインクローゼット付きで、家賃が5万円台で、駅から近くて~なんて、条件を膨らませていくと、あっという間に0件という数字が出たりします。
条件は細かく設定しすぎると、せっかく希望に近い物件をミスミス逃してしまうこともありますので要注意。
住みたい部屋のイメージがぼんやりしている場合は条件を緩めることが大切!
その1 賃料は少しお高めに
お部屋探しで家賃の上限をはっきりと決めている人は意外に少ないのではと考えています。
色々とお話をさせてもらっていても、「だいたい6万円くらいで~」とか、「4万円台でありませんか」など上限が明確になっていない、または少し幅を感じさせることが多いです。
これは私が部屋探しをする時ももちろん同じですが、「納得できる物件があれば数千円程度なら許容できるかも」と思っているからだと思っています。
検索サイトはお役人のようにしっかりしていますので(決して嫌味ではありません)、「6万円以下」と条件を入力すれば「6万1,000円」の物件は表示しません。
この「6万1,000円」の物件。
ひょっとすると不動産屋さんによって減額交渉に応じてもらえるかもしれませんよ。
賃料の上限のイメージがふわっとしている方は、この金額だとちょっと払えないなぁ~と思われる金額を入力した方が、多くの物件を比較することができ、物件の相場とグレードがつかみやすくなるのでおすすめです。
その2 駅徒歩〇分にはこだわらない
検索サイトは徒歩5分、徒歩10分、徒歩15分など区切りの良い数字で切られていることが多く、これで選ぶと徒歩6分と徒歩10分は同じ土俵に乗せられて表示されることになります。
徒歩5分の物件と徒歩6分の物件では差はわずか1分ですが、この1分の差によって良質な物件が見逃されてしまうこともあるわけです。
また、「駅から近い」と感じるのは、何もない道をひたすら歩き続けるのと、個性的なSHOPや飲食店が並ぶ道を歩くのとでは感じ方にも違いが出てきます。
一番最初に検索サイトで物件を探す場合は、この項目はあまりこだわらなくても良いと思います。
その3 築年数は見過ごせ
1970年築の物件と1990年築の物件は20年の差がありますが、部屋の中を実際見てみると、1970年築の物件の方が設備も新しく部屋もきれい!という事は結構あったりします。
築古の物件でも貸主側の手入れがしっかりしている場合はリフォームされていることが多いので、顧客ニーズに合わせて設備も新調し、内装もきれいにされていたりするので、古さを感じさせないことが多いのです。
外観は「昭和」な感じがしても、部屋に入ると「平成」なお部屋もたくさんありますので、築年数はあまりこだわらない方が無難です。
その4 間取りは選ばない
一人暮らしだから1Rか1K、あわよくば1DK、1LDKか?と条件のチェックボックスにチェックしてしまいがちですが、これもブランクにしておいた方が良いです。
条件に適したシングルOKの2K物件が表示される場合だってあります。
間取りは、家族で引っ越す場合に小さな部屋を除外するために選択する項目だと思っておいたら良いですよ。
広い部屋は苦手・・・という方は別ですが(*´ω`)
その5 専有面積は。。。必要?
㎡数にこだわる方は、不動産業界関係者または業界に近い方だけなんじゃないかと思うのは私だけでしょうか。。。
以上、5つの条件は緩めたうえで、「バス・トイレ別」、「室内洗濯機置き場」、「都市ガス」、「ペット可」、「駐車・駐輪場」、「オートロック」、「TVインターホン」などなど、20~30物件程度になるまで条件を絞っていくと効率的に物件を比較・検討することができます。
数10件も掲載されている物件を見ていくだけで、その地域の相場やグレードがわかってくると思います。そうすれば、自分がぼんやり思い描いていた理想の部屋の輪郭が、クリアになってくるはずです。
たくさん物件を見すぎると、かえってどれがいいのか分からなくなることも事実ですが、検索サイトの条件としては、逆に絞り込まない方が良い場合がある!というお話でした。
掲載されている物件がたくさんあるからこそ、効率的に納得のいくお部屋を見つけたいところですね。
PS.
ここだけの話(といってもブログに書いてしまってますが。。。)、頑張って見つけた物件を掲載している不動産屋に問い合わせてみたら、「これよりもいい条件の物件もありますよ~、まずはお店に来てください!」なんて営業されたりすることがあります。
一度不動産屋さんに行ってしまうと断りづらくなるとおっしゃる方は結構います。
不動産屋の話術に乗せられてしまい、当初調べた物件とは全く違う部屋に引っ越すことになってしまうことも結構あるんですよね。。。
良い不動産屋さんの見つけ方や、業界の裏側については、ゆくゆくお話をしていきたいと思います。
癒しのペットと暮らしたい~ペット可の現状
あっという間にクリスマスも終わり、いよいよ2017年の終わりも迫ってきました。
今年のクリスマスは日曜日だったこともあり、ゆっくり過ごせて良いクリスマスだったのではないでしょうか。
ただ、オフィス街にあるコンビニでは、クリスマスイブが日曜日に重なることにより、ケーキやらチキンやらを売りさばく日にちが例年に比べて1日少ないため、非常に苦しんだとか。
季節ものの営業は本当に大変ですね・・・。
さて、今年最後のブログ更新です。
お題はペットと暮らすことについてです。
昔のように「動物を飼う」という感覚ではなく、ペットは今や、家族の一員です。
もちろん、そのような思いをしっかり汲んだ物件も出てきました。
それが「ペット共生型」の物件です。
1.ペット共生型とペット可物件の違い
「ペット共生型」は、まだまだなじみのない言葉かもしれません。
ペット共生型物件とはペットと共に暮らすことを前提として設計された物件のことです。
次の2点が「ペット可」や「ペット相談可」の物件と異なります。
- ペットを飼育する人しか入居しない
- 共用部、居室にペットのための設備がある
ペット可・相談可の物件は、飼育しない人でも入居することができますが、ペット共生型は飼育する人のための物件です。
この違いはペットを飼っている人にとってはとても重要です。
みんながペットを飼っているのであれば、飼っていない人のために特別な配慮をしなくても良いという意識が働き、とても気が楽になります(配慮しなくていいわけではないです。)。
また、入居者同士のつながりを深められるのも特徴の一つです。
物件によってはオーナーや管理会社が犬のしつけ教室やドッグサロンなどのイベントを開催しているところもあるそうです。
ペットを飼育する人たちにとっては、安心・安全・快適に暮らすことができるのが魅力でしょう。
2.ペットのための設備とは
ペット共生型物件の最大の魅力は「ペットのための設備がある」ことです。
物件によっても異なりますが、次のような設備・施設があります。
①ドッグラン
敷地内に自由に走り回れるスペースを設けている場合があります。
ドッグランがあることにより、飼い主同士の交流が図れるのも魅力です。
②足洗い場
散歩帰りに足を洗う共用スペースを設けている場合があります。
お部屋に入る前に汚れや雑菌を落とせるのがいいですよね。
③リードフック
ペットをつないでおくためのフックです。
最近ではコンビニなどでも見かけるようになりましたね。
④ペット用の室内扉
室内にペットが自由に部屋を行き来できるように、ペット用の小さなくぐり扉を設けている物件があります。
⑤ペット対応のクロス・フローリング
傷つきにくい、汚れにくい材質のクロスやフローリングが利用されている物件もあります。
⑥ペット用トイレを置くスペース
ペットを飼育している方々の悩みの種の一つだと思いますが、ペット共生型では生活スペースを邪魔しない位置に、ペット用トイレを置くためのスペースが設けられている場合があります。
この他に、玄関から飛び出さないようにもう一つの扉が設置されていたりと、ペット飼育上問題になりやすい部分に配慮されていたりします。
3.物件の相場はいかほど?
こだわりが深いのがへーベルROOMSのペット共生型賃貸物件です。
コンセプトがしっかりしているので、ペットを飼育している方々にとっては、かゆいところに手が届くといったところでしょうか。
お家賃は通常のペット可物件に比べると若干高い印象です。
間取りは1Kからありますので、一人暮らしでもペット共生型の利用は可能です。
ペット可・ペット相談可は、空室を埋めるために条件を緩和した物件もみられます。
オーナーや管理会社が思ったほど協力的でなく、入居してから細かい注意を色々とされたりするなど、嫌な思いをする物件もあったりしますが、ペット共生型なら安心です。
ただし、通常のアパートやマンションに比べると設備投資に費用が掛かりますので、今後も爆発的に増えることはないでしょう。
ペット飼いの方々は空きがでたらすぐチェックできるようにしておくと良いでしょうね。